むかし営業の仕事をしていたころ、
仕事をタイムリーにこなして、
何もため込まない人が、
仕事のできる営業マンに見えていた。
自分もそうありたいと思って仕事に向き合うが、
電話も、依頼も、予定も重なり、
気がつくと仕事は立て込んでいく。
そんな時は、いったん立ち止まり、
仕事に優先順位をつけて、
あとで考えればいいものは、先に送る。
すべてを急いで片づけるより、
今やらなくていい仕事を分けるほうが、
大事な場面もあった。
それだけで、
心が少し軽くなったことを覚えている。
今は、
やっぱり早く返すこと、すぐ動くことが、
正しさのように見える場面が多い。
でもあの頃は、
仕事を急がせない時間も、
仕事のうちとして、
自然に受け取られていた。
全部を今やらなくても、
ちゃんと回っていた。
そんな感覚が、
悪くなかった気がしている。
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