むかしは、
物事をその場で、
きっちり決めなくてもよかった気がする。
白か黒か、
やるかやらないか、
今すぐ答えを出さなくても、
とりあえずそのまま、という選択が
自然に残されていた。
理由を聞かれることも少なくて、
説明しなくても、
「まあ、そういう時もあるよね」で
話が進んでいた。
今は、
決めないことが、
迷っているように見えたり、
責任を避けているように
受け取られる場面もある。
だから、
判断を保留するにも、
ちゃんと理由が必要になる。
でもあの頃は、
決めないまま置いておく時間も、
生活の一部として、
わりと普通に存在していた。
あれは、
いいとか悪いとかではなく、
少し息がしやすい空気だったのかもしれない。
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