ここから横浜なのか、
それとももう横浜じゃないのか。
横浜に長く住んでいると、
その境目が、だんだん分からなくなってくる。
川崎との境目。
鎌倉との境目。
藤沢、町田、大和。
地図を見れば線は引いてあるのに、
実際の感覚は、そんなにきれいじゃない。
この辺から横浜っぽくなくなる、
という空気はある。
でも、じゃあどこまでが横浜かと聞かれると、
答えに少し困る。
不思議なのは、
「横浜に住んでいる」という感覚だけは、
かなりゆるく共有されていることだ。
同じ市内でも、
港の近くと、丘の上と、内陸では、
景色も、暮らし方も、全然違う。
それでも全部まとめて、横浜。
たぶん横浜って、
線で区切られる街じゃなくて、
重なり合って広がっている街なんだと思う。
だから境目が曖昧で、
だからこそ、住んでいて息苦しくなりにくい。
ここから横浜かどうか分からない、
その感じ自体が、
もう横浜なのかもしれない。
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