昔は、
写真を撮るときは、
カメラを持ち出していた。
特別な日じゃなくても、
撮るならカメラ、という前提だった。
枚数は限られていて、
むやみにシャッターは切らない。
ここだ、と思ってから、
少し構えて押す。
撮ったその場で、
写りを確認することはできない。
ちゃんと撮れているかどうかは、
あとにならないと分からなかった。
だから、
撮ること自体が、
ちょっとした決断だった。
今は、
気づいた瞬間に撮れる。
ただ、
写真をカメラで撮っていた頃は、
残す前に、
一度立ち止まっていた。
写真は、
記録というより、
区切りだったのかもしれない。
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