横浜駅の昼時は、店だけは本当にたくさんある。
けれど、どこに入ろうとしても、だいたい混んでいる。
並ぶほどでもないし、
遠くまで探す時間もない。
かといって、適当に決めるほど余裕もない。
そんなとき、なぜだったか、
ハマボールの中にあるレストランだったか、
喫茶店だったかに行くことがあった気がする。
特別においしかった記憶はないし、
誰かに勧めたくなる店でもなかった。
ただ、昼時でも入りやすくて、
少し話ができる場所だった。
横浜で働いていると、
昼休みは短くて、
判断に時間を使いたくない場面が多い。
ハマボールは、
「ここでいいか」と思わせてくれる場所だった。
理由を説明しなくていいし、
期待値を上げなくてもいい。
昼の横浜で、判断をひとつ減らしてくれる場所。
今はもう行くことはないけれど、
横浜の昼を思い出すと、
ああいう場所が、確かにあったな、と思う。
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