横浜駅で待ち合わせをしていて、
相手が少し遅れると連絡があった時、
だいたい困る。
10分では短いけれど、
どこかに入るほどでもない。
カフェに入ると長くなりそうだし、
場所を移すと、今度は戻るのが面倒になる。
そんな時、なぜだったか、
有隣堂に行っていた。
特に買うものがあったわけでもないし、
目的があったわけでもない。
ただ、入ってしまえば、
時間の使い方を決めなくてよかった。
棚を見て、
背表紙を眺めて、
少し立ち読みをしているうちに、
時間は自然に過ぎていく。
有隣堂は、
何かを選ばなくても成立する場所だった。
横浜で待ち合わせをしていると、
ああいう場所があるだけで、
遅れるという連絡を、
少しだけ穏やかに受け取れた気がする。
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