理由を聞かれると、
うまく答えられないけれど、
なぜか覚えているものがある。
どうして好きだったのか。
なぜ印象に残っているのか。
あとから考えると、
説明できるほどの材料は、
あまり見つからない。
でも、そのときの空気や、
匂い、音、
身体の感覚だけは、
今も不思議と残っている。
横浜には、
そういうものが多い気がする。
途中のまま使われている場所や、
意味を説明されない名前。
完成したのかどうか分からない景色。
どれも、
きちんと整理されていないけれど、
消えずに、
そのままそこにある。
思い出も、
街も、
無理に言葉にしなくても、
残るものは残る。
横浜は、
そういう残り方を、
あまり急がせない街なのかもしれない。
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